失って得る

皆さんお疲れ様です。

先週末のNHKのTV番組『プロフェッショナル仕事の流儀」で
リノベーションの先駆者である建築家「馬場正尊」さんの特集をやっていました。
見られた方もいらっしゃいますか?

「Open A」の代表と「東京R不動産」のディレクターをやっていらっしゃる方で、
緑内障で10年ほど前に視力がかなり低下してしまい
今は身障者重度1級ということで、ぼんやりとしか目が見えないような状態だそうです。

建築家で目が見えないとは、なんという障害なんだろうと思いますが
それでも全国を精力的に駆け巡り活躍されています。

自分でメモを取ることができない分、人の話を全神経で集中して聞いて
スタッフの話なども引き出して、以前よりも
スタッフが話しやすくなってうまく回っているとのこと。
ご本人が「失って得てる」と仰っていて、その度量に驚かされます。
見えなくなったことで他の感覚が研ぎ澄まされていっていて
見えていた頃と比べても全体的にみればチャラだと。
自分だったらと置き換えると、どれだけ悩み苦しむのだろうかと
想像すらできませんが、
少なくとも画面越しには卑屈さもまるでなく、
軽やかに、そして生き生きと目の前のお仕事に向き合っていらっしゃる。
なんともカッコいいのですね。


実際に失ってしまうという事実は受け入れがたいですが、
受け入れざるを得ない状況に置かれたら自分の心の持ちどころでこんなにも
人生を謳歌して生きられるのだと教えて頂きました。
自分の置かれている状況を精一杯生きる姿勢、楽しむ姿勢は
すぐにでも見習いたいなと感じました。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。